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「透天厝」(トウティェンツオ)

別便で「老婆」の家の扉がいつも開いていることを書いた。
その家のつくりについて書いておきたい。

「透天厝」(トウティェンツオ)_d0136131_1353128.jpg路地には同じような作りの家が、並んでいる。
どれも家本体の前に、あまり大きくない庭がある。
「老婆」の実家だと、むかしはこの庭は、ゲートで閉じられてなかった。
開放的な庭もあれば、閉じられた庭もある。
「老婆」実家の庭のゲートは、鉄の格子で、
外から家が見えるし、
だれでも外から手を通して、ゲートのかんぬきを開けられる。
かんぬきに鍵がかかっていることはない。

家本体は、「老婆」の実家だと2階建てだが、
おばさん(「老婆」のお母さんのお姉さん)の家は4階建てだ。

「老婆」の実家の隣町に住むシャロン(sharon)の家は、
同じようなつくりだが、もっとプライベートな感じがする。
というのも、庭のゲートが、鉄板の扉で、
外から中が見えないようになっているからだ。
家に来る人は、ゲートの外からドアのベルを鳴らし、
家の人が出てきて、ゲートを開けてくれるのを待たなければならない。

シャロンの家本体は4階建てだ。

「老婆」の実家の2階には、家の祭壇がある。
家の祭壇は、「神位」シャンウェイ)という。
おばさんの家だと4階にある。
「神位」はいつも最上階にある。

「老婆」の実家では、屋上に行く扉もいつも開いているそうだ。
閉めるのは台風のときだけ。
通気のためだという。
洗濯物はふつうは2階の洗濯機の横に干しているが、
大きな布団などは屋上に干す。
そのほかには、中秋節の時に、屋上でバーベキューをしたりする。

こういう、前に小さな庭がある、数階建ての家は、
「透天厝」(トウティェンツオ)、というのだそうだ。

こういうところだと、ふうつ近所同士であるていど付き合いがあるようだ。
by kungyangyi | 2008-01-12 14:10 | 台湾
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