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ナンバープレート

台湾に行ったときに不思議に思ったもののひとつが、車のナンバープレートだった。

「高雄市」とか、「○○市」というものもあれば、「台湾省」というものもある。

ナンバープレート_d0136131_12305553.jpg老婆に聞くと、大きな市だと「○○市」だけど、ほかは「台湾省」になる、とのことだった。

でもなんで、「省」なのだろう、大陸中国の主張を受け入れているみたいじゃないか、と思った。

なぜ「省」なのか老婆に聞いたが、そのときにはうまく話が伝わらず、理由も分からないままだった。

例の、司馬遼太郎『台湾紀行』を読んでいて、理由が分かった。

大陸中国と同様に、中華民国(台湾)の主張も、大陸を含めてすべて中華民国の領土なので、台湾はひとつもひとつの省に過ぎないというものなのだ。

『台湾紀行』が書かれた1990年代半ばから、国の状況も大きく変わっているし、いま本気でそういう主張をする台湾人がいると思えないけど、建前としては残っているということなのだろう。
by kungyangyi | 2008-03-09 22:55 | 台湾
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