ある外省人が市場に行って、辣椒(唐辛子)を買おうとした。
市場のおばさんに向かって、こう聞いた。 「ニー有没有売ラージャーオ?」 外省人はひどい訛りだった。 本省人のおばさんも、北京語は分からなかった。 「ラージャーオ」を、高めに平たく発音すると、台湾語で「男のいちもつ」という意味になる。 外省人のおじさんは、うまく通じないので、何度も同じ言葉を繰り返した。 市場のおばさんは、変なおじさんが自分をからかっていると思って、怒り出した。 けんかになって、大騒ぎになった。 老婆(ラオポー)の小学生の時には、まだ戒厳令下で、秩序が厳しく保たれていた。 汚い言葉を言ったり、大声で喧嘩することは出来なかった。 だから、こんな喧嘩はよほどのことだ。 老婆によると、本省人、外省人と言ったって、大した違いはなく、一番の違いは言葉だという。 老婆が小学生の頃には、本省人と外省人とは、言葉が通じないことがよくあった。 それで、上のような話がたくさんあったそうだ。 ・・・どうも都市伝説か笑い話のように聞こえるけれど、そういうおかしな話になるようなことが実際にたくさんあった、という風に、老婆は話した。
by kungyangyi
| 2009-06-05 07:55
| 台湾
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